近年、ブラック企業に入社してしまったがために、過酷な労働に耐えられずうつ病を患ってしまったり、最悪自殺してしまう方が増加している傾向があります。
このような状況まで追い込んでしまう企業をこのまま許していてはいけません。さらに、社員を苦しませてしまうような企業は経営するべきではありません。
だからこそ、できるだけブラック企業に入らないようにしましょう。仮に間違って入社してしまってもすぐに勇気を出してやめましょう。
しかし、ブラック企業に入るな。と言われても、実際入ってみないとわからないですよね。
なので、最低限会社に入社する前にブラック企業の特徴と見分け方について情報を1つでも多く得ることが大切です。
そこで、今回はブラック企業の特徴と見分け方について説明します。
以下のリンク記事でも説明したようにブラック企業の大まかな特徴として7つのポイントがあります。
まず、ブラック企業の特徴について簡単に書いていきます。
- 労働時間
- 休日が少ない
- 残業代が支払われない
- 従業員の入れ替わりが激しい
- 簡単に入社できる
- パワハラ・セクハラが多い
- 社員の見た目
ブラック企業の見分け方について
ブラック企業かホワイト企業か自分で少しでも見極めることができたら、ブラック企業に入社してしまう確率を減らすことができます。まず最初に、見分け方について説明していきます。
見分け方①求人広告
やはりどの会社も自分の会社について優良企業だと思われたいはずです。
自分から進んで悪い情報をわざわざ求人広告に書くはずないですよね?
だからこそ自社についてこれでもかというほど持ち上げて掲載されています。
☆ブラック企業の求人広告の特徴
- 応募のハードルが低い
ブラック企業は簡単に使えない人材は切り離してしまいます。なので社員の人数は常に足りなくなりすぐにでも新しい人材が欲しい状態なのです。だからこそ「学歴不問」「年齢不問」などハードルが低い募集となっています。 - 年収のモデルケースが広い
給与に幅がある場合(例えば、年収200万〜600万円)は注意してください。求人広告には年収300万以上と書いていても実際300万円を下回る場合もあります
見分け方②残業代のシステム
ブラック企業とホワイト企業の見分け方として残業時間・残業代があります。
例えば、月額の給与に見込み残業代が含まれていて、それ以上に別途で残業代が払われないシステムがあります。
これは、何時まででも自由にタダで仕事をさせることになります。というのも、最初に決まった残業代を見込みの残業代として月額給与に含むことで、それ以上働いた場合には給料は発生しないとういうことになります。
残業時間、残業代のシステムについては面接でしっかりとあらかじめ聞いておくようにしましょう。また「人によって異なる」という曖昧な回答をするブラック企業もあります。そういう会社も要注意です。
見分け方③企業理念
ブラック企業とホワイト企業の見分け方として、企業理念にもあります。
気になる企業のホームページであらかじめ企業理念やコンプライアンスについて記載されているか確認しましょう。
またブラック企業のホームページには企業理念、コンプライアンスについて記載されていないか曖昧にしていることが多いです。
ブラック企業の特徴として企業理念にはロジックよりも精神面について多く記載しているあります。
だからこそ、無駄に精神面について記載している企業には要注意です。
見分け方④求人募集の時期
ブラック企業の特徴として、求人募集を年中行なっていることがあります。ブラック企業では使えなくなった社員をすぐに切り捨てます。だからこそ常に新しい人材が必要となります。
一般的に3〜4月、9〜10月が求人が増えるというように、求人が増加する時期は決まっています。
なので年中求人をだしていて怪しいと思ったらすぐに口コミや転職サイトで確認するようにしましょう。
そもそもあなたが、休みもしっかり確保できる。残業代もしっかり出る。そんなホワイト企業やめようと思いますか?
そうです、一般的にホワイト企業で働いている社員は離職しないのです。なので元々求人はあまりありません。
企業を探す時の注意点
求人サイトについて
求人サイトはほとんどの企業が利用していますよね。そこで求人サイトについての注意点について説明していきます。
まず、先ほども説明したように求人サイトに掲載する際は掲載料を支払って掲載します。このようにわざわざ高いお金を払ってまで企業にとってマイナスになるようなことは書かないですよね。
実際に「残業代は保証します」「月給最低300万」と書かれていても、残業代は少ししか出ない。月給は300万切っている。なんてことはよくある話です。
このように、求人サイトに書かれてあることは信用できないのです。
企業を探す際は、求人サイトだけを頼りにするのではなく転職サイトや口コミなどを利用し、第三者からの情報を元に企業を探すことが大切です。
説明会に参加する時の注意点
自分の行きたい企業が決まり終えたら次のステップとして、その企業の説明会にがあります。
説明会に参加した時の注意点について説明していきます。
説明が抽象的
説明を聞くだけでは実際の仕事を想像するのは難しいと思います。
とはいえ、仕事の具体性、業務時間の長さを把握することは可能です。しかし、ブラック企業では意図的に仕事の内容、業務時間について不明確に説明することがあります。説明が抽象的な場合は要注意です。
もし、説明が抽象的な時は自分から進んで具体的な仕事の内容、平均労働時間を質問するようにしましょう。
精神論を強調してくる
先ほどでも説明したように、ブラック企業ではやたらと精神論を強調してきます。「やる気があればなんでもできる」「頑張ればすぐに昇進」など。
確かに、モチベーションを上げるためには大事な言葉ではあります。しかし、必要以上に多用してくる場合は要注意です。このように精神論を多用してくる会社では、パワハラ・セクハラが当たり前になっているかもしれません。
説明会に出てくる社員について
説明会では、一般的に採用担当の社員が出てきます。
そこで注意するべきことは、その場に社長や役員が出てくる場合です。それは、現場で働く社員には語らせたくないということがあり、それを隠すためだと考えられるからです。
もし、現場で働いている社員が出てきて企業にとってマイナスになるようなことを語られたら大変ですもんね。
また、説明会では、現場の声として先輩社員が出てくることもあります。その際に全て若者の場合は注意しましょう。社歴が長い人がいないということは、入社して3年未満で離職する人が多いということが考えられ、ブラック企業である可能性があります。
面接に行く時の注意点
就職活動、転職活動通して面接は必ず通る道です。そこで面接時の注意点について説明して行きます。
面接時間が短い、雑談ばかり
ブラック企業では面接時間は短いです。というのも、ブラック企業では社員を使い捨ての道具としか思っていないので、人となりは関係ないのです。
通常はしっかりお互いを知るために1時間から1時間半ほどの面接ですが、ブラック企業では雑談だけで、數十分で終わることがあります。
また、通常面接が終わって採用は翌日以降に電話をかけて内定を言い渡します。しかし、ブラック企業は即採用でその場で採用を言い渡す可能性が高いです。面接者をふるいにかける時間が無駄と考えているのです。
面接する社員の態度
面接を担当している社員の態度もブラック企業を見極める1つの判断材料になります。面接担当者が威圧的である場合や、面接を受ける側に対して誠意がない場合はブラック企業の可能性が高いです。
そのような企業は知らず知らずのうち顧客や社員に対して無礼な態度をとっているかもしれません。
また、日程調整や連絡をする際に、受ける側の都合を考慮せずに勝手に決めてしまう場合も注意しましょう。
そのような企業は、入社した後も社員のことは一切考慮せずに、企業の都合を押し付けてくる可能性もあります。
これが、残業、長時間労働につながってくる可能性もあるのです。